20年ほど前までは物流倉庫が集まっていた品川駅港南口エリアですが、東海道新幹線の新駅開業と羽田空港への直通ルートが完成したことを追い風に、現在では日本を代表する企業が集まるビジネスセンターへ成長を遂げました。変貌を遂げた品川は、各種調査で「イメージが良くなった街」としても上位にランクインしており、高い注目が集まっています。
また芝浦から天王洲・品川シーサイドにかけてのウォーターフロントにはタワーマンションが林立し、ビジネス街に近い「職住近接」的なライフスタイルが実現する生活拠点としても魅力的です。人口も着実に増加しており、それに伴い買い物スポットが充実しつつあります。
将来的にもさらなる新規開発が控える品川ウォーターフロントエリアは、今後も注目を浴び続けることでしょう。
ますます拠点性が高まる、新たなビジネスセンターとしての品川
2003年の新幹線駅開業に合わせるように、品川駅港南口エリアには多数の高層ビジネスビルが建設されました。特に三菱重工本社ビルなど5つのオフィスビルで構成された「品川グランドコモンズ」に、大林組東京本社などが入る「品川インターシティ」やソニー本社など、日本を代表する大企業の本社が集まっています。いまや品川港南口エリアは東京を代表するビジネスセンターへと変貌を遂げました。さらに、1998年には京急空港線羽田空港駅が開通したことで羽田空港へのアクセスルートも完成、わずか15分でアクセス可能になりました。新幹線と飛行機の便がよく、日本全国へのアクセスに便利な品川駅は、まさに「東京の表玄関」といえるでしょう。
品川駅から田町駅にかけての地区では、「品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドライン」が策定され、今後はこの指針の元に開発が進められます。ヒートアイランド現象を防ぐ「風の道」の形成や、水辺を活かした「水と緑のネットワーク」の構築を目指すなど、環境に配慮した将来像を掲げることで、今後も美しい街並みが整備されることでしょう。
『“元祖ウォーターフロント”天王洲アイルと、買い物便利な品川シーサイド』
品川駅周辺のベイエリアでは港区港南地区の再開発に注目が集まりますが、お隣の品川区東品川地区もここ20年来の開発で大きな変貌を遂げました。東品川二丁目には“元祖ウォーターフロント”として持てはやされた「天王洲アイル」があります。1980年代後半から開始され、当時としては国内最大級の再開発事業でした。現在も“羽田に一番近いビジネス街”として人気を集めています。日本航空やJTBの本社に加え、米シティグループやナイキの国内拠点があるなど、都内有数のビジネス拠点となっています。
天王洲アイル周辺の運河には遊歩道が整備されており、リバーサイドの散策を楽しむことができます。特に木製のボードを敷き詰めた天王洲ボードウォークはドラマの撮影にも頻繁に使用される、雰囲気あるスポットです。
2004年に完成した東品川四丁目の再開発地区「品川シーサイドフォレスト」は、区内最大級の売り場面積を有する「イオン品川シーサイドショッピングセンター」などのショッピング施設と、IT系企業などが入るビジネスビルによって構成されています。これまで買い物施設が少なかったベイエリア地区では、貴重なショッピングスポットとして人気を集めています。
東京ベイエリアを望む都市型住宅地に生まれ変わった港南エリア
20年ほど前までは倉庫街が広がっていた品川駅港南口エリアですが、近年ではビジネスビルとともに数多くのタワーマンションが建設されました。東京湾や都心を一望できる立地ゆえ、これらのマンションには高い人気が集まり、東京ベイエリアの新たな生活拠点としての地位を確固たるものとしました。実際に、各社による「住みたい街ランキング」でも、上位にランクインするなど、ここ数年で評価が急上昇しています。
ここ数年の大規模マンション供給により、港南エリアの人口は急増しました。2002年12月に5,707人だった港南1丁目~5丁目の総人口は、7年後の2009年3月には3.12倍の17,803人に増えています。まだまだマンション建設が続く状況ですので、当分の間は人口増加が続きそうです。
このエリアには高層で大規模なマンションが多く、総戸数650戸の「品川Vタワー(43階建)」や、天王洲アイルを対岸に控えた国内最大級の2082戸を誇る「ワールドシティタワーズ(42階建)」などが代表的なものとして挙げられます。
『品川駅は一大ショッピングスポット!アトレとエキュート品川』
周辺の人口増加と拠点性向上により、より一層人々が集まるようになった品川駅には、新たなショッピングスポットがオープンしています。2004年に開業した駅ビル「アトレ品川」は“NY STYLE”をコンセプトとしたラインナップとなっており、洗練されたショッピングスポットとして人気を集めています。食料品とグルメスポットがメインで、特にNY発の高感度なフードセレクトショップ「DEAN&DELUCA」と高級スーパーの「クイーンズ伊勢丹」は日常的に利用したいお店です。両店ともデリコーナーに力を入れているので、お勤め帰りの夕食には何かと重宝するはず。
2005年10月には「エキュート品川」がオープンし、東京では初のエキナカ商業施設として注目を集めました。品川駅の特徴ゆえ新幹線利用者が多いようですが、デリやベーカリー・スウィーツなど日常ユースにも向いているお店も充実しています。
江戸の面影残す旧東海道沿いと品川浦
室町時代から海と陸を結びつける関東の交通拠点だった品川エリア。江戸時代には江戸の外港として、東海道第二の宿場町として栄えました。旧品川宿は現在の北品川駅から青物横丁駅付近までを範囲とした大規模なもの。現在もこの界隈には往時を偲ばせる情緒豊かな街並みが続いています。見所も多く、品川区内で一番古いとされる寺院「品川寺」や慶応元年創業の「下駄の丸屋」などは、江戸の昔の面影を今に伝えています。
また入り江の名残を残す「品川浦」には屋形船や釣り船が多数係留されており、漁港としての品川の昔を感じさせるスポットとなっています。背後には港南エリアの再開発ビルを控えており、摩天楼を背景とした品川浦の眺めは、今と昔が交錯するコントラストが面白い風景です。




