明治大学を中心に、日本最大の学生街として知られる「御茶ノ水」。JR中央線・総武線と地下鉄丸ノ内線・千代田線が交わる都内有数のクロスターミナルであり、また「東京医科歯科大学」「順天堂大学」などの付属病院が集まる医療の街でもあります。また御茶ノ水から神保町にかけての界隈は、「本の街」として古書店や大型書店・出版社が集中するエリア。学生街と相まって、アカデミックな空気を醸し出しています。この知の集中ぶりは、「文化都心」と呼んでも過言ではないでしょう。
明治大学を中心に活気付く、日本最大の学生街
「明治大学」や「東京医科歯科大学」「順天堂大学」「日本大学」「専修大学」など、有名大学が集中する、アカデミックな雰囲気あふれる御茶ノ水界隈。パリの学生街にちなんで「日本のカルチェラタン」と呼ばれる、日本を代表する学生街です。学生街の中心に位置し、御茶ノ水を代表するスポットでもある「明治大学」は創立130年近くにもなる歴史ある大学で、1998年に完成した高層校舎のリバティタワーは御茶ノ水・神保町のランドマークとして親しまれています。 2009年10月には大学図書館としては初となる漫画・サブカルチャーの専門図書館「明治大学米沢嘉博記念図書館」が開館、一般にも開放されています。
また御茶ノ水界隈には、東京医科歯科大や順天堂大学・日大付属歯科病院など、大学病院が集まる「医療の街」という顔もあり、医療施設の充実度は都内有数のものとなっています。
『名店ぞろいの喫茶店めぐりへ』
日本最大の学生街であり古書店街でもある御茶ノ水・神保町界隈には、友達と語らったり本をじっくり読むのに最適な喫茶店が充実しています。昭和24年創業の老舗「ラドリオ」や、東京初の紅茶専門の喫茶店「TEA HOUSE TAKANO」、アルゼンチンタンゴとともに珈琲を味わえる「ミロンガ・ヌォーバ」など数多くの名店がひしめいています。その中でも特に人気を集めるのが「さぼうる」。レトロな趣の店内には学生や編集者、買ったばかりの古書にかじりつく人などが。壁には学生によって書き込まれたたくさんの落書きがあり、中には学生運動の時代のものと見られるものもチラホラ。時代を感じさせてくれます。
また、本格的な味わいと上質な雰囲気で人気のカフェチェーン「上島珈琲店」の一号店も2003年に誕生した神田神保町店であり、御茶ノ水と珈琲との強い関係を感じさせます。
たまの休日に、ゆったりした時間に身をまかせて、喫茶の名店で読書に耽るのも良いのでは?
世界最大の古書店街・神田神保町
神保町を貫く靖国通り沿いを中心に広がる「神田古書店街」は、世界最大の古書店街として多くの人々を集めるスポット。東京大学や御茶ノ水の学生街にも近いことから、明治時代より書店や出版社が集中するエリアでした。多くのお店は小型の店舗ですが、それぞれが文学・哲学・自然科学・社会科学・洋書・演劇などの専門店であり、その専門性の高さと充実振りは凄いの一言。街すべてが大きな図書館のようなエリアとなっています。他にも三省堂本店や書泉・東京堂書店などの大型新刊店もあるため、本探しにはもってこいの場所となっています。また周辺には小学館・集英社・岩波書店などの出版社も集中しており、まさに「本の街」といった感があります。秋には「神田古本祭り」や「神保町ブックフェスティバル」などのイベントも開催されており、本に詳しくない人でも楽しいひと時が過ごせることでしょう。
『美味しい名店ぞろい!カレーの街でもある御茶ノ水』
本の街である御茶ノ水周辺には、なぜかカレーのお店が多いことで知られています。一説には、このエリアにカレー屋が多いのは、カレーライスなら本を読みながら片手で食べられるため、といういかにも本の街らしい理由がささやかれています。実際に30店舗近いカレー専門店が集まる御茶ノ水・神保町界隈。中でも、とてもスパイシーで本格的な味わいな「エチオピア」や、ここでしか味わえない独特な味の「スマトラカレー」を供する大正13年創業の「スマトラ共栄堂」、欧風カレーの老舗「ボンディ」など、多く老舗・名店が集う一大カレースタジアムとなっています。
また専門店ではないものの、洋食屋の「キッチン南海」の真っ黒なルーに浸ったチキンカツカレーも、この界隈で学生生活を送った人にはなつかしの味ではないでしょうか。
こんなカレーと切っては切れない関係の御茶ノ水。本探しの後のカレー巡りも一興ではないでしょうか?
400年以上の時を重ねた、歴史豊かな街角
江戸開府以来400年以上の歴史を重ねてきた御茶ノ水界隈。江戸時代には大名屋敷や旗本屋敷が軒を連ねる、今でいうところの「高級住宅街」でした。周辺には、江戸三大祭りの一つである神田祭で有名な「神田明神」や「日本の学校教育発祥の地」としても知られる受験生の神様「湯島聖堂」など、往時を偲ばせる歴史的なスポットも充実しています。
明治時代には当時の先端知識であった法律を学ぶ学校がこの地に集中し、またロシア風のファザードが印象的な「ニコライ堂」が立てられるなど、文明開化の一拠点としての歴史もあります。
そんな歴史ある御茶ノ水界隈に、特にゆかりの深いのが夏目漱石です。彼は現在の明治大学近くにある「錦華小学校(現・千代田区立お茶の水小学校)」の卒業生であり、またその後も本郷や根津といった御茶ノ水の近くに住んだことで知られています。




