東京スカイツリーの建設で注目を浴びている墨田区エリア。区内には隅田川、荒川、旧中川といった川や運河が流れる、潤いあるエリアです。都心周辺と多方面へのアクセスの良さに加え、かつての運河や貯木場であった場所に、近年作られたまとまった公園・緑地が多いことも魅力的です。墨田区の南部に位置する錦糸町は、駅の南側と北側で全く異なる顔を持ちます。南側はかつてからの繁華街として栄えた街ですが、一方で北側は近年の再開発により発展してきた街で、大型の商業施設が目立っています。錦糸町エリアは東京副都心にも指定されているので、この目覚ましい再開発は今後もさらに続くことが期待されます。
古くからの繁華街・南口と再開発の進む北口。ふたつの顔を持つ錦糸町駅周辺
錦糸町駅周辺、特に南口方面は、東京東部の最大の繁華街として古くから栄えてきた街です。しかし、北口方面は国鉄用地が広がっていたため、商業施設などはあまり多くなかったことから、1980年頃に再開発組合が設置されてから再開発が進み、現在の北口は南口の歓楽街とは全く異なる様相を見せています。その開発を象徴するのが「アルカタワーズ錦糸町」。高層のオフィス棟やマンション棟などに加え、50を超える専門店と飲食店をまとめた生活バリューモール「アルカキット錦糸町」、東武グループを代表する本格的なシティホテル「東武ホテルレバント東京」、小澤征爾氏が名誉指揮者を務める新日本フィル交響楽団のフランチャイズホールである「すみだトリフォニーホール」などが集まっています。さらに駅から北側、錦糸公園を挟んだところにはショッピングモール「オリナス」もオープンし、ますます賑わいをみせています。亀戸エリアとともに7つの東京副都心のひとつにも定められており、今後も首都東京の中心的な役割を担う都市として、今後も整備が進められていきます。
『足元から見上げるムサシ(634)、東京スカイツリー』

日本一、いや世界一の自立式鉄塔として注目を浴びる東京スカイツリーの所在地は「東京都墨田区押上1丁目」。そう、墨田区なのです。東武伊勢崎線、京成押上線、東京メトロ半蔵門線、都営浅草線の鉄道4線が交わる押上駅のそばに位置しています。東京スカイツリーの634(むさし)メートルという高さは、地上デジタル放送の送信のみでなく、新たな交流、観光、産業拠点を形成し、地域社会の活性化を牽引することを目的にしています。
スカイツリーを中心に業平橋駅と押上駅を結ぶようにして、タワーのある街「東京ソラマチ」も誕生します。そこには水族館やプラネタリウムを主体としたドームシアターなどの施設に加え、商業施設やオフィスなどを設け、都心とも郊外とも違う下町らしい活気溢れるマーケットが完成する予定です。東京スカイツリーの開業は2012年春。墨田区にまた新たなシンボルが生まれ、街の知名度も増し、周辺の街がさらに活性化することは間違いないでしょう。
錦糸町エリアの便利な交通アクセス。新幹線や飛行機もシームレス
錦糸町駅はJRの総武線の快速と各駅停車が停車する駅。総武線快速を用いれば東京駅まで10分足らず。東京駅では東海道・東北・上越新幹線も利用できるので、関西・九州や東北・上越方面がますます近く感じられます。さらに東京駅以南では横須賀線との直通運転を行っていて、横浜駅、大船駅など神奈川方面へも1本で行けます。それとは逆に千葉方面に向かえば成田空港駅へもダイレクトに行けるので、海外旅行の際もスムーズ。一方、総武各駅停車を用いれば乗り換えなしで新宿駅に25分足らずで出ることができるほか、御茶ノ水駅、四ツ谷駅などの山手線内の主要箇所に停車。それに加え、東京メトロ半蔵門線も乗り入れているため、都内の多くの場所への移動がとても便利です。また、半蔵門線は渋谷からは東急田園都市線、押上からは東武伊勢崎線との相互乗り入れを行っていて、都内のみでなく長津田駅などの神奈川方面や春日部駅などの埼玉方面へも便利。多くの方面への要求を満たしてくれるので、通勤・通学だけでなく休日のフットワークも軽くなるに違いありません。
『繁華街と大商業施設が混在する街・錦糸町』

錦糸町駅周辺は江戸時代から栄える歴史ある庶民の街で、往年からの雰囲気を残す繁華街で賑わう一方で、近年開発された大型施設も林立し、新旧の融合した活気溢れた街となっています。
古くからの様相を残すのは駅の南口、特に京葉道路の南側の辺り。飲食店などが密集し一大歓楽街を形成しています。近年は諸外国の雑貨や料理店なども増えており、かつてからの佃煮店などと一緒に立ち並んでいます。大型商業施設では、「LIVIN錦糸町」が駅に隣接。無印良品などの大型専門店を核として専門店が連なっています。また、「LIVIN錦糸町」と軒を連ねているのが、1937年創業という古くからある「東京楽天地」。映画館や温泉施設、ゲームセンターなどのレジャー施設がずらりと並んでいます。
そして、近年再開発の進む駅の北口周辺を代表する施設がアカチャンホンポやユニクロなどの入る「アルカキット錦糸町」や、シネマコンプレックスや東急ストアを展開する「オリナス」。古きを残したまま最先端のファッションまでこなしてしまう、錦糸町という街はこれからも目が離せません。
公園へと変身した、かつて活躍した運河・貯木場
江戸時代、鉄道や自動車がなかった頃、食糧などを都心に運ぶ手段として舟が用いられたため、数多くの運河がありました。また、水運で運ばれてきた木材を貯めておく貯木場も多く存在しました。しかし、陸路が確保されると、運河の役割は次第に衰えて役目を終え、一部では埋め立ても行われました。錦糸町駅から南へ15分程度のところにある「猿江恩賜公園」は、かつては皇室の御用材の貯木場でしたが、1932年に敷地南側の一部が公園として開園、そして、ついには1983年に北側も開園しました。野球場やテニスコートのほか、水遊びもできるじゃぶじゃぶ池などもあります。
錦糸町駅の西側に東西に延びる「大横川親水公園」は、かつての運河を埋め立ててできた土地に造られました。総延長約1,800メートルの細長い公園には、ゲートボール場や水遊び場、魚釣り場などが点在していて、お年寄りから子供まで楽しめるます。
かつて江戸の町の経済を支えた運河や貯木場が、現在では公園となって住民に潤いを与えているとは、なんとも微笑ましいことではないでしょうか。




