「都市再生緊急整備地域」に認定されたことで、東京の中でも大きく変貌を遂げつつある五反田・大崎エリア。このエリアは、以前から「城南五山」と称される山手線内有数の高級住宅街として知られた閑静な住宅街が広がるエリアと、タワーマンションが林立する現代的なエリアに大別できます。過去からの伝統と、再開発によって得られた活力が相乗効果となり、都心の新たな生活拠点としての注目度を高めています。また、2008年に五反田駅西側に直結して「アトレヴィ五反田」と「レミィ五反田」が相次いで開業して以来、街のイメージは大きく変わってきています。
「城南五山」と称される五反田エリアの高級住宅街
五反田駅東口から品川駅高輪口にかけてのエリアは、東京でも有数の高級住宅街が形成されています。特に「島津山」「池田山」「御殿山」など、「城南五山」と称される地区には豪邸や低層のレジデンスマンションが立ち並んでいます。このエリアには、江戸時代には大名屋敷や幕府の施設が集中しており、明治以後は西郷従道や伊藤博文、三菱財閥総帥の岩崎久弥など近代化の立役者が邸宅を営みました。岩崎家の邸宅には、現在も三菱グループの会員施設「三菱開東閣」があり、当時の面影を残しています。また西郷従道邸跡は現在「原美術館」となっています。
城南五山の中でも、最もグレードが高いといわれる「池田山」は五反田駅から程近い場所にもかかわらず、周囲の賑やかさとは隔絶されたような静けさが漂っています。池田山にはインドネシア大使館や皇后美智子様のご生家・正田邸跡に整備された公園「ねむの木の庭」など、高級住宅地らしいスポットが点在しています。
『島津山・池田山・御殿山・・・。大名屋敷の流れを汲む命名の由来』
五反田・大崎・品川駅に囲まれたトライアングル地帯にある「島津山」「池田山」「御殿山」「花房山」「八つ山」は、都心有数の高級住宅地として知られており、総称して「城南五山」と称されています。それぞれが独立した高台の住宅地であり、成り立ちもそれぞれ異なります。そして長き歴史を反映した命名の由来を持っています。「島津山」は明治時代に薩摩島津公爵家の邸宅があり、その跡地を開発したため名づけられました。「池田山」には江戸時代、岡山池田藩の下屋敷があったことに由来し、現在は屋敷跡を整備した和風庭園「池田山公園」があります。「御殿山ガーデン」の誕生で知名度が向上した「御殿山」は、徳川家の「品川御殿」があったことに由来しています。以上の三地区は、大名屋敷や大名出身の邸宅があったことが命名の由来となっています。
「花房山」には明治大正の外交官・花房義質子爵邸があったため、この名となりました。現在は「山」が残っていない平坦な「八つ山」は、唯一由来に定説がないようです。
再開発で装いを一新する五反田エリア
五反田エリアではさまざまな再開発計画が進んできており、街並みは大きく変わってきています。特に五反田駅東口から大崎駅にかけてのエリアは「大崎駅周辺地域」として、2002年に「都市再生緊急整備地域」に指定されたことを受けて、都市機能の整備が急ピッチに進みました。湘南新宿ライン・埼京線・りんかい線が延伸したことで、利便性が飛躍的に向上した大崎駅周辺には、ここ20年ほどで「大崎ニューシティ」「ゲートシティ大崎」「ThinkPark」などの再開発エリアが誕生し、ビジネス拠点としての地位を高めつつあります。
五反田と品川の間に位置する御殿山地区は「御殿山ガーデン」が誕生したことで、知名度が向上しました。
目黒川沿いのリバーサイドゾーンには「ザ・パークタワー 東京サウス」や「プラウドタワー東五反田」など多数のタワーマンションが建設され、2010年には業務等や住宅棟などが並ぶ「東京サザンガーデン」も完成しました。今後も「北品川五丁目第1地区市街地再開発」などが予定されており、さらに2013年度には首都高中央環状線の「五反田出入口」が供用開始予定と、ますますの変貌が期待されています。
駅周辺も「レミィ五反田」「アトレヴィ」の開業で装いを一新した五反田。今後がますます楽しみな街となってきました。
『「レミィ五反田」誕生で変貌を遂げつつある、五反田のショッピングスポット』
2008年にオープンした「レミィ五反田」と「アトレヴィ五反田」は、五反田のイメージを大きく変える原動力となりました。どちらもハイセンスなショッピングスポットであり、日常の生活にアクセントを与えてくれるはずです。2008年3月、五反田駅西口の駅ビルとして誕生した「アトレヴィ五反田」には、高級スーパーの「成城石井」や、カフェなどの飲食店が入っています。特に成城石井は夜11時まで営業しているので、なにかと使い勝手がよいお店となっています。
アトレヴィと合わせるように、2008年4月にオープンした「レミィ五反田」も注目を集めました。長年五反田の顔として親しまれた「五反田とうきゅう」をリニューアルする形で、若い女性をターゲットとした店舗に変貌を遂げました。地階から3階までは東急ストアが入り、最新ファッションを取り揃えた4階以上のフロアでは階ごとに異なったコンセプトが打ち出されています。
また周辺の八ツ山通り沿いには、ブーランジュリーやグルメバーガーショップなど、オシャレなグルメスポットが集まっています。
ソニーの城下町として発展した五反田・大崎
御殿山を中心に、五反田・大崎には世界的企業のソニー関連の施設が集中しています。このエリアは「ソニー村」と呼ばれることもあり、その姿は「ソニーの企業城下町」という言葉がピッタリなほどです。この地には創業翌年の1947年以来、ソニー本社や工場・研究所などが集中的に整備され、日本のエレクトロニクス産業を先導してきたハイテクエリアとして知られました。五反田駅東口から品川駅方面に伸びる「八ツ山通り」は通称「ソニー通り」と呼ばれるようになるほど、この街とソニーとの関係は不可分なものになっていきました。
現在は本社機能が品川港南口に移されましたが、今も「ソニー御殿山テクノロジーセンター」とよばれる研究所やオフィスが集中しています。
また御殿山プロジェクトが進行中の本社跡裏手には「ソニー歴史資料館」があります。ここでは代表的な商品約250点を展示、同社の現在までの足跡と画期的なテクノロジーにまつわるエピソードを見学することが出来ます。




