美しい海岸線が続く湘南エリアは温暖な気候と風光明媚な環境のため、明治時代より政治家・文豪をはじめとして、多くの人々が別荘を構えた保養地として知られました。現在はJR東海道線や小田急江ノ島線で東京・横浜へのアクセスが良好になったため、ビーチリゾートに近い良質な住宅地として人気を集めています。美しいこのエリアは、サザンオールスターズをはじめとして多くの作品に登場、「湘南」という地名のブランド構築に一役買いました。
辻堂駅周辺では大規模な再開発計画があり、また圏央道の開業を控え、ますます活力ある街へと成長しそうなエリアです。
美しい風景と良好な住宅地が広がる、江ノ島周辺
湘南エリアの代表的なスポットである江ノ島周辺。説明不要の知名度を誇る観光地ですが、近年では2004年に「新江ノ島水族館」がリニューアルオープンし、また海と富士山を眺められる屋外プールが魅力的な「江の島アイランドスパ えのすぱ」など、ニュースポットの誕生で注目度を増しています。海岸線は海水浴場として、そしてサーフスポットとしても知られており、このエリアに住めば日常的にビーチリゾートにアクセスできるのがうれしいところです。
たおやかな曲線を描く海岸線に、ぼっかりと浮かぶ江ノ島や富士山がアクセントとなった風光明媚な環境を求めて、鵠沼や片瀬といった江ノ島周辺は別荘地として発展しました。現在は東京・横浜へのアクセスが便利になったため、環境と利便性のバランスが取れた住宅街として多くの人々がこの地に住んでいます。
鵠沼・片瀬界隈には松の木が似合う閑静な住宅街が広がっており、路地を抜ければビーチという魅力的な立地によって高い人気を集めています。
『湘南ブランドを確立した、サザンオールスターズに歌われた湘南』
「湘南サウンド」という言葉を生み出し、この地の知名度を飛躍的に高めたといわれるサザンオールスターズ。茅ヶ崎出身の桑田佳祐さんによって歌われたスポットが、このエリアには点在しています。桑田さんが生まれた茅ヶ崎の名は、サザンとして初めて制作された『茅ケ崎に背を向けて』に登場します。ファンには馴染み深い名曲『ラチエン通りのシスター』は、茅ヶ崎市内の通りの名前に由来しています。ラチエン通りから見える「烏帽子岩」は、デビュー曲『勝手にシンドバッド』や『チャコの海岸物語』で登場しました。ちなみに『希望の轍』に登場する「エボシライン」は、海岸沿いを走る国道134号線のことのようです。現在烏帽子岩を正面に見据える海岸線は「サザンビーチちがさき」と命名されています。
お隣の藤沢も歌詞に登場します。『勝手にシンドバッド』や『夏をあきらめて』には「江ノ島」が、90年代のバラードナンバー『SEA SIDE WOMAN BLUES』には「片瀬川」が登場します。
2000年には市民を挙げて大いに盛り上がった茅ヶ崎市民球場ライブが行われるなど、サザンのホームグラウンドとして地域の人々に受け入れられています。
「湘南シークロス」と「圏央道」開業で変貌を遂げる湘南エリア
近年、JR東海道線沿線に点在していた工場の多くが移転したことで、湘南エリアには多数の広大な未利用地が残されました。活用例として代表的なものは、2003年に日本電池藤沢工場の跡地に完成した大型ショッピングモール「湘南モールフィル」です。辻堂駅北口では「湘南シークロス」と呼ばれる関東特殊製鋼工場跡地を利用した、湘南最大級の大規模な再開発計画が進行中です。辻堂駅北口ロータリー前には地上6階、地下2階建ての商業施設「Luz(ラズ)」が2010年12月にオープン。飲食から生活サービスまで約30店舗が集まっています。今後は、住宅など湘南の新ライフスタイルともいうべき街が2012年に向けて次々と誕生の予定です。特に注目されているのが、2011年11月完成予定の延床面積約17万平米、総店舗数約280店が見込まれる湘南地域最大級の商業施設の誕生です。
また湘南モールフィルの南側にあった旧松下電器産業の工場跡地には、CO2排出ゼロを目指す「スマートタウン」を建設する予定です。住宅、商業施設、福祉・医療関連施設、教育施設など、実現すると居住人口は3,000人規模の街になります。
向こう数年の湘南エリア最大のトピックスになりそうなのが、「首都圏中央連絡自動車道(圏央道)」です。これまで高速道路から遠く離れていた湘南エリアですが、2015年度にを目処に圏央道と新湘南バイパスが接続され、東名方面へのアクセスが飛躍的に良くなりそうです。また、横浜横須賀道路の「釜利谷JCT」にも接続予定で、首都高湾岸線を通じて横浜中心部や東京都心とダイレクトに結ばれるようになります。
『著名人・文化人が愛し、文学作品に登場した湘南』
明治時代には別荘地としてのブランド化が成功した湘南エリア。多くの著名人が集まる日本有数の別荘邸宅街が形成されました。伊藤博文の別荘「滄浪閣」があった大磯は特に有名で、他にも山縣有朋・西園寺公望・大隈重信、財閥家の豪邸が建てられ、大磯は高級リゾート地として成長しました。その後も麻生太郎前首相が幼少期を過ごしたという吉田茂邸や、文豪・島崎藤村の終の棲家などがこの地に建てられました。美しい環境がインスピレーションを生むのか、湘南エリアは文化人ゆかりの地としても知られます。茅ヶ崎には作家の開高健氏が住み、ラチエン通りに面する生前の棲家は「開高健記念館」として公開されています。城山三郎氏もこの地に住みエッセイ『湘南-海光る窓』を残しています。また石原慎太郎氏のデビュー作『太陽の季節』などの、文学作品の舞台にもなりました。
湘南といえばもちろん海!海を楽しむスポットが充実
湘南といえばもちろん海! 湘南エリアにはマリンレジャーを楽しむスポットが充実しています。その多様さも魅力となっており、この地に住めば日常的にアクセスできるのもうれしいところです。江ノ島から大磯にかけての海岸線は海水浴場として知られていますが、他にもさまざまなマリンレジャーが楽しめます。サーフィン発祥の地として知られる鵠沼海岸や辻堂海岸は国内有数のサーフスポットとして知られており、出社前にサーフィンをしてから仕事に向かう、というサラリーマンの方もちらほらいるようです。またボディボードやビーチバレーの発祥の地でもあり、日本のマリンレジャーをリードしてきた歴史があります。
江ノ島には「江ノ島ヨットハーバー」などのマリーナがあります。また江ノ島の東浜などはボードセーリングのスポットとしても人気を集めています。
鵠沼海岸から辻堂にかけての海岸付近は「湘南海岸公園」「辻堂海浜公園」となっており、海と一体化して整備されています。また、砂浜に沿って整えられたボードウォークや遊歩道は散策コースに最適です。




